こころのままに
根を編む

フランス語には”Bricolage(ブリコラージュ)”という言葉があります。手元にある材料や道具を使って、工夫しながら何かを作り上げるという意味です。その場にあるものを組み合わせて、新しいものを創造するようなイメージです。

「ブリコラージュフラワー」は、その概念からつくられた造語です。ルールに縛られることなく、さまざまな花や植物の苗を使って、自由に自分の好きなアレンジメントを作るというと分かりやすいかもしれません。自然な形や色を生かしながら、手持ちの素材で創造的にフラワーアレンジメントのような寄せ植えを行うスタイルを表現しています。

切り花のフラワーアレンジメントとの一番大きな違いは、「苗」でつくるところです。苗なので土や根っこがついた状態でアレンジします。では寄せ植えとの違いは?というと、一般的な寄せ植えは、苗を一つずつポットから出して土を出来るだけ崩さずそのまま用土に植え込みます。ブリコラージュフラワーは、植物の種類に応じてそれぞれ適宜土を落としたり株分けしたりします。その状態にした植物同士を手の中で(切り花のフラワーアレンジのように)組み合わせてから植え込みます。その時、土のかわりに「ベラボン・プレミアム」というヤシの実チップに植えるという点も寄せ植えと違うところです。

レッスンでは、どのくらい土を落とすのか、株分け出来る植物の見分け方、どうやって組み合わせるのか、なぜベラボンを使うのか…などなど出来るだけ分かりやすくお話させていただきます。

とても長い説明になってしまいましたが、ブリコラージュフラワーの素晴らしさは、何と言っても切り花のフラワーアレンジメントのような美しさが鉢植えで表現出来るところです。また根付きなので長持ち(植物にもよりますが数ヶ月もつことも多い)ですし、さらには一般的な寄せ植えと同じく植物の成長も見られるところです!

ぜひ実際に作っていただけたらとても嬉しいです。言葉での説明よりもずっと簡単に理解していただけると思いますし、ブリコラージュフラワーの楽しさをきっと体感していただけると信じています。